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石田駅

 

 京都市伏見区にある駅。京都市営地下鉄では京都最南端に位置している。2004年、醍醐-六地蔵の延伸開業により、中間駅として設置された。駅構造も接続する隧道の構造もシンプルで、建設費圧縮に貢献している。

 

 

 この地は藤原北家真夏流の日野家とのかかわりが深く、駅周辺にも同家に縁の深い建物も点在する。別項でも述べたように、日野家は、名家の家格を有する家柄のうちのひとつで、北家真夏流の嫡流である。平安時代後期の永承6年(1051年)、もと文章博士で後に出家した日野資業(988-1070)が、薬師如来を安置する堂を建てたのが、法界寺の起源とされている。薬師如来像の胎内には、資業から4代前の家祖・藤原家宗から代々伝わる、伝教大師最澄自作の三寸の薬師像を納入したという。

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